薄型チェストを踏み台とした幼児の窓からの落下事故は起こるの?

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■薄型チェストを踏み台とした幼児の窓からの落下事故は起こるの?■

▪疑問確認▪

薄型チェストを幼児が踏み台にして、窓から落下や墜落する事故が起こらないかしら、という疑問を持っている方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います

 

▪幼児の落下・墜落事故の現状▪

幼児や子供が窓やベランダから落下する事故が多発しています。

東京消防庁の発表によれば、その管轄内において、平成17年4月1日から平成22年7月10日までに12歳以下の子供277人が、戸建て、マンション、アパートなどの2階以上の建物の窓やベランダから落下して救急搬送されています。

具体的な数字を挙げると、窓からの落下122人、ベランダからの落下77人、通路・階段からの落下21人、屋上からの落下9人、その他48人となっています。

そして、1歳児のうち、窓18人、ベランダ8人、階段・通路4人、屋上1人、その他5人となっています。2歳児の窓16人、ベランダ17人、階段・通路1人、屋上0人、その他3人となっています。3歳児のうち、窓29人、ベランダ10人、階段・通路0人、屋上0人、その他6人となっています。4歳児のうち、窓16人、ベランダ5人、階段・通路0人、屋上0人、その他4人となっています。5歳児のうち、窓14人、ベランダ7人、階段・通路3人、屋上0人、その他3人となっています。

従って、窓とベランダからの落下が特に多くなっていることが分かります。

実際の例として、東京消防庁の「STOP!子どもの事故シリーズ ⑥ STOP!子どもの「転落」」というものによれば、ベランダの踏み台に上って落下した4歳男子の事例、出窓の網戸が外れて落下した2歳女子の事例、ベッドの上から窓下に落下した2歳男子の事例が報告されています。

大事なお子さんが落下事故で大怪我をしないように、危険予知の考えに従って、留意する必要があります。

 

▪落下事故を防ぐには▪

幼児が歩き始めるようになると、それまで行動できなかった範囲にも行けるようになり、そして、好奇心も旺盛なため、上れるところであれば、どんどん上ってしまいます。

そのため、窓やベランダから墜落や落下の事故を未然に防ぐためには、窓際やベランダに踏み台となるものを置かないことです。

ベランダであれば、エアコンの室外機、植木鉢、植木鉢を置く台などが考えられます。他方、窓であれば、椅子、ソファー、ベッド、背の低い収納家具、踏み台そのもの、などが考えられます。

また、網戸は外れるものとして対策を講じるべきです。そして、柵を付けるのも有効な対応策となります。

 

▪薄型チェストとは▪

通常のチェストならば置くことができないような狭いスペースでも置いて収納家具として利用できることをコンセプトに商品開発されたのが、薄型チェストという引き出し式収納タンスです。奥行きが約30 cmとなっており、通常サイズよりも薄い仕様になっています。

そして、高さは、薄型チェストの製品によって違ってきますが、4段のもので約79 cmと5段のもので約97 cmというものが目安になると思います。また、幅は、約45 cmや約75 cmというものが製作されていますが、これも製品によって違ってきます。

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▪薄型チェストを置く場所▪

狭いところに置くことがコンセプトですが、その具体的な場所としては、洗面所、脱衣所、廊下、クローゼット、カウンターキッチンの下、などが挙げられます。

このような狭小なスペースの壁に付けて、薄型チェストは置かれて使われます。仕様としては、巾木に当たる裏側の部分に予め空間を設けていますので、きっちり壁に背面が付くのです。

 

▪薄型チェストを台とした落下事故の可能性▪

クローゼットやカウンターキッチンの下ならば、窓の側とならず、薄型チェストを踏み台とした落下・墜落事故は起こりません。但し、ウォーク・イン・クローゼットの場合、必ずしもその限りではありません。もしかしたら、窓が据え付けられている可能性がありますので、その折は、薄型チェストを窓際に置かないように気を付けてください。

一方、洗面所、脱衣所、廊下では、窓の側に薄型チェストを置く可能性は充分あります。薄型チェストの高さが、約79 cmや約97 cmではちょうど窓の下に収まってしまいます。

この場合、注意する事故の危険性は2つあります。

1つ目は、何かしら別の踏み台を薄型チェストの下に持ってきて、この台に乗って更に薄型チェストの上部に乗るというものです。こうなると、窓からの落下事故は起きます。

2つ目は、薄型チェストの引き出しをそれぞれ引き出して階段状にするというものです。階段ですので、体重の軽い幼児ならば、上まで上ってしまうことができるかもしれません。こうなると、やはり窓からの落下事故は起きます。

 

従って、窓からの落下事故を防ぐために、窓の下には薄型チェストを置かないことが肝要です。スペースの都合で、どうしても窓の下に置かなければいけない場合、柵を付けるなど、窓から落下しない施策が必要となります。

 

▪まとめ▪

以上より、幼児が窓やベランダから落下する事例が多くあります。そのため、窓際やベランダには、踏み台となるものを置いてはいけません。薄型チェストは、奥行きと高さがあまりないコンパクトな引き出し収納家具ですので、幼児が踏み台を持ってきて薄型チェストに上る可能性はあります。そして、薄型チェストの引き出しを階段状に引き出して上に上る可能性はあります。それ故、窓からの落下事故を防ぐために、薄型チェストを窓際に置かないことです。

それでは、薄型チェストに伴うリスクを低減して、安全で事故のない生活を送ってください。


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薄型チェストを踏み台とした幼児の窓からの落下事故は起こるの?” に対して 2 件のコメントがあります

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