レザーベッドにも使われているキルト

■レザーベッドにも使われているキルト

▪高級感のあるレザーベッド▪

レザーは、本革と合成皮革があります。本革の原料となる原皮の確保、及び、原皮のなめし作業は、手間と労力が伴うため、価格が高めになってしまいます。そこで、本革を模した樹脂性の合成皮革は、風合いや見た目が本物とほとんど変わらない出来映えとなっています。従って、合成皮革でも、もちろん、本革でも、レザー製品は、高級感や存在感が備わっています。

そして、レザーをヘッドボード、フットボード、サイドフレームに施したレザーベッドも、高級感に溢れていて、寝室に存在するだけでも、その部屋は上質でモダンな雰囲気に包まれます。

また、レザーベッドの色でも雰囲気が変化します。重厚なブラックならば、男性向けであり、他方、清潔感のあるホワイトならば、女性向けと言えます。

▪キルト仕様のレザーベッド▪

更に、レザーベッドには様々な仕様があって、ヘッドボードにキルトを施した製品もあります。特に、ホワイトのレザーの場合、キルトによってフェミニンの度合いはとても増したものとなります。また、ブラックのレザーの場合、キルトによって重厚さが抑えられて、女性が使っても違和感はなくなります。

このように、レザーに施したキルトは、イメージを変容させるほどの威力を持っているのです。

▪キルトとは▪

表地と裏地の間に、羊毛、綿、羽毛などを入れて、刺し子で縫い合わせて、模様を浮き出させたものをキルト（quilt）と言います。

そして、世界各地には、それぞれのキルトがあります。アメリカにおいては、アーミッシュキルト、バルチモアキルト、ハワイアンキルトなどがあります。ヨーロッパにおいては、ブリティッシュキルト、イタリアンキルト、プロヴァンスキルトなどがあります。アジアにおいては、日本の刺し子、バングラデシュキルトなどがあります。

また、アップリケキルト、トラプント、エンベリッシュメント、パッチワークキルトなどのように、いろいろな技法があります。

このように実に様々なキルトの種類と技術が存在していて、人々を楽しませているのです。そして、レザーベッドにも応用されているのです。

▪世界各地にあるキルト▪

キルトの起源は、古代エジプトに遡ると言われていますが、その後、保温のために綿を挟んだキルトが寒冷地などのヨーロッパで発展して、近隣に伝播されました。ブリティッシュキルト、イタリアンキルト、プロヴァンスキルトがこれに該当します。

そして、移民や宣教師によってアメリカなどに伝えられて、そこで独自の発展と遂げました。アーミッシュキルト、バルチモアキルト、ハワイアンキルトが該当します。

また、アジアなどでは、ヨーロッパとは独立的に発展したキルトも存在します。日本の刺し子などが該当します。

▪キルトの技法▪

アップリケキルトとは、1枚の大きな布を土台として、小さな布や革を縫い付けたり、張り付けたりして製作するキルトの技法です。または、小さな区画の布に小さな布や革を縫い付けたものを互いに繋ぎ合わせて製作するキルトの技法です。

トラプントとは、イタリアで生まれた技法で、キルティングしたところに沿って裏から毛糸や綿を詰めて立体的に模様を浮き出させる技法で、ホワイトキルトによく見受けられます。

エンベリッシュメントとは、キルトの表面に装飾的なものを付け加えたもので、立体的なものにする技法となります。主に、ビーズやボタンが取り付けられます。

パッチワークキルトとは、布を繋ぎ合わせたものを表地とし、裏地との間に綿などを詰めてキルトとする技法です。

▪レザー張りのキルトハイバックヘッドボード▪