JIS規格・SG規格とすのこベッド
■JIS規格・SG規格とすのこベッド■
■人生の多くを過ごすベッド■
ヒトは寝ることを宿命付けられた存在です。決して、眠りを避けては生きていけません。毎日、数時間を眠りに費やしており、累計すると人生の多くの部分を占めています。
従って、いかに良質な眠りを確保するかが、人生を左右すると言っても過言ではありません。
そのため、寝具やそれが置かれている寝室が重要となります。
そして、最近は、西洋的なライフスタイルが浸透してきて、日本人の間でもベッドが一般化してきました。従って、いかに心地よい眠りへと誘ってくれるベッドと巡り遭うかがとても大切であると考えられます。
■すのこベッドというもの■
ベッドに属するカテゴリーの中で、昨今、特に、すのこベッドと呼ばれるものが注目を集めています。これは文字通り、すのこが床板に使用されているもので、その隙間からマットレスや布団に籠もった湿気や熱が逃げていきます。
その結果、高温多湿を好むカビやダニの発生を抑えることができるため、とても衛生的で、健康的な環境を保つことが可能となります。
というのも、カビの胞子、ダニ自身とそれに付随する死骸、糞、脱皮殻などのハウスダストがアレルゲン(抗原)として働き、アレルギー反応を引き起こします。つまり、喘息、接触性皮膚炎などで苦しめられることになり、とても安眠を確保できる環境ではありません。
そのため、通気性の優れたすのこベッドは、良質な睡眠を確保するために役立つアイテムであると考えられます。
■JIS規格■
工業標準化によって、互換性の確保、生産性の向上、安全性と品質の確保などが可能となります。この趣旨に則って制定されたものが、日本工業規格(JIS)という国家規格で、工業標準化法(昭和24年)に基づいて定められています。
さまざまな分野の工業製品がJISには存在しますが、その分野をアルファベットで示しています。例えば、Kは化学、Lは繊維、Sは日用品というようになっています。
そして、そのアルファベットに加えて、4桁から5桁の数字が付随していて、その分野の製品を規定しています。
JIS規格では、とても厳格な規格と試験が課されているため、これをクリアした製品は安全性と品質という点で極めて優れたものであると言えます。その証拠として、製品にはJISマークが施されます。
従って、消費者が製品の購入する際、JISマークの有無を判断の基準とすることで、問題のある製品を買わずに済むことになります。とても意味のある制度であると言えます。
■すのこベッドを規定するJIS規格■
すのこベッドそのものを規定するJIS規格がありませんが、すのこベッドが属する住宅用普通ベッドを規定するJIS規格は存在します。それは、S1102というものです。分野を示すアルファベットがSなので、住宅用普通ベッドは日用品として扱われています。
S1102で規定される住宅用普通ベッドは、マットレスとそれを支える構造体を指しています。そのため、ベビーベッド、ソファーベッド、二段ベッド、リクライニング式ベッドは含まれず、逆に、定義から判断して、すのこベッドはこの規定に該当することになります。
更に、マットレスの支持体であるヘッドボードとフットボードが床面に接している仕様、マットレスの支持体が脚を介して床面と接している仕様、それ以外の仕様に分かれます。
また、S1102は、品質の規定、材料の規格、構造体の強度試験の方法などが厳しく規定されています。例えば、床板の強度を試験する方法も決められていて、たとえ、床板がすのこであっても遵守する必要があります。従って、JISマークのあるすのこベッドは、安全性と品質が保証されていると考えられます。
■SG規格■
JIS規格と並ぶ国内の工業規格として、SG規格、ないしは、SG基準があります。SG制度は、消費者が安全に製品を使うために設けられたもので、一般財団法人製品安全協会の定めた安全基準に合格した製品にのみSGマークが施されます。
そして、SGマークの付けられた製品に問題があって起こった人身事故には賠償措置が取られることになっており、この点はJIS規格とは異なるところです。
■すのこベッドを規定するSG規格■
JIS規格と異なり、SG規格には、すのこベッドを規定する規格は存在していません。従って、安全性と品質はJIS規格に頼るしかないことになります。
■すのこベッドとJIS規格の実態■
しかしながら、現在市販されているすのこベッドでJISマークの付けられている製品は、あまり出回っていないようです。
そこで、消費者が製品を選ぶ際には、メーカーが第三者機関に製品の品質を試験してもらっているものを選ぶことが賢明です。また、1年間の保証期間のある製品も選択肢に入れてもよいと思われます。
■まとめ■
以上より、JIS規格は国家規格として、とても厳密な規格と試験で製品の安全と品質を保証しています。すのこベッドは、構造的に住宅用普通ベッドに属しているため、S1102という規格で規定されます。
従って、JISマークの付いているすのこベッドは、製品として問題はないと考えられますが、現在、市中にはJISマークのあるすのこベッドはあまりないようです。
そのため、第三者機関の証明書があるような製品を選ぶことが賢い選択と思われます。
それでは、JISマークのあるすのこベッドに巡り会えたら、早速購入して良質な眠りをお楽しみください。
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