シックハウス症候群とすのこベッドの関連性を知りたいです

■シックハウス症候群とすのこベッドの関連性を知りたいです■

 

■お悩み確認■

すのこベッドを使う際、化学物質やシックハウス症候群が気になります、というお悩みを持った方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。実のところ、その原因物質は含まれていません。

 

■化学物質やシックハウスの相談■

独立行政法人国民生活センターが2008年10月23日に公表した報告によれば、全国消費生活情報ネットワーク・システム(PIO-NET)に2003年度から2008年8月末日までの間に登録された化学物質やシックハウスに関する相談は、1,045件に及びました。

その中で、ベッド類に関連するものが214件ありました。目の痛み、頭痛、鼻づまりなどの症状が出たという危害情報が113件寄せられています。

従って、ベッドとシックハウス症候群とは関係があることが分かります。

 

■シックハウス症候群とは■

最近の住宅は気密性が高いために、家具や建材に含まれる接着剤や塗料から揮発する化学物質が室内に停滞する傾向があります

その結果、揮発した化学物質によって体調を崩す人が多く現れるようになりました。これをシックハウス症候群と呼んでいて、目の痛み、吐き気、頭痛などの有害事象が認められます

そこで、シックハウス症候群の原因物質を規制するようになり、中でも、クロルピリホスは使用が禁止され、ホルムアルデヒドは厳重に揮発量が管理されています

 

■国民生活センターの調査■

上述の報告書には、国民生活センターが任意に選んだベッド7台における、発生する化学物質に関して調査が行われています。この中には、名称から明らかに、すのこベッドが2台含まれていましたが、実際には床板がすのこであるものが他にも含ませているかもしれません。

結果は、7銘柄中、3つが設置後1日で、厚生労働省の定める室内濃度指針値である100 μg/m3を上回る量のホルムアルデヒドが確認されました。

更に、この3銘柄は、住宅用普通ベッドのJIS 規格(S 1102)に対しても、適合量を超えるホルムアルデヒド量を示しました。問題の認められた3銘柄には、低ホルムアルデヒドであることは表示されていませんでした。

 

このように、市販のベッドには、ホルムアルデヒドが含まれているものがあることが判明しました。

 

■ベッドの中のすのこベッドというカテゴリー■

日本は、雨が多く、湿気が多い国です。そのため、寝ている間にかく汗によって寝具に湿気が溜まってしまい、ベッドにカビが生えてしまうことが多々あります。

カビが生えることで、その胞子がアレルゲン(抗原)となって、喘息や接触性皮膚炎などのアレルギー反応が引き起こされて、健康を害することになります。

従って、ベッドの湿気対策をすることが求められます。この要望に応えるために開発された製品が、すのこベッドと呼ばれるものです。

床板がすのこになっていて、その隙間から湿気が蒸散していきます。それ故、マットレスや布団に湿気が籠もらず、カビの生えるリスクが低減されます。

このため、衛生的に優れたすのこベッドは、現在、とても人気のあるベッドとしてよく売れています

 

■すのこベッドに含まれるホルムアルデヒド■

すのこベッドを製作するに当たり、接着剤や塗料が使われている場合、その中にホルムアルデヒドなどの化学物質が含まれている可能性があります。実際、国民生活センターの試験では、無作為に選んだベッドの中にホルムアルデヒドを揮発させている製品が複数見付かりました。

つまり、すのこベッドも不用意に購入すると、ホルムアルデヒドを多く含んでいる製品であることがあるかもしれません。

そこで、低ホルムアルデヒドであるすのこベッドの選び方が重要となります。

 

■すのこベッドを購入する際の注意■

国民生活センターの試験の結果からも分かるように、ベッドの中にはホルムアルデヒドが多く含まれて揮発させている製品があります。

そのため、ホルムアルデヒドの含有量の低い製品を選ぶ必要があります。しかしながら、すのこベッドを含めたベッドを購入する際には、低ホルムアルデヒドであることを表記した製品が、実店舗やネットショップには少ないようです。

そこで、店員やメーカーに確認することが重要と言えます。そして、製品に対して安全性試験を行った製品であれば、安心して購入できます。特に、JISマークのあるものであれば、厳密な規格と試験をクリアしているので、まず間違いないと考えられます

また、ホルムアルデヒドの放散量の等級表示も参考になります。F☆☆☆☆又はF☆☆☆のものという表記のあるものを選んでください。☆の数が多いほど、ホルムアルデヒドの量が少なくなることを意味しています

 

すのこベッドのワイドサイズは幅が大きな仕様となっていて、親子が川の字のように並んで寝ることができます。このように、小さい子供が使うすのこベッドは、メーカーの意識が高いため、低ホルムアルデヒドの部材を使用することを心掛けています。

そして、仕入れ側もそれを意識していますので、このような製品を扱うショップでは安心して購入できます。

■まとめ■

以上より、市販されているベッドの中にはホルムアルデヒドを多く揮発する製品があり、シックハウス症候群を誘発します。そこで、すのこベッドを安全に使うためには、低ホルムアルデヒドの製品であることが重要となります。

そこで、JISマーク、それに、ホルムアルデヒドの放散量の等級表示がある製品ならば、安心して使うことができます。また、メーカーが独自に評価試験をしている製品も安全と考えられます。

それでは、低ホルムアルデヒドのすのこベッドを選んで、シックハウス症候群とは無縁の睡眠を楽しんでください。


低ホルムアルデヒドのおすすめのベッドはこちらのショップで購入できます。

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