ダニはすのこベッドに発生するの?

■ダニはすのこベッドに発生するの?■

 

■疑問確認■

湿気対策に対応したすのこベッドにダニが発生するかのどうか、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。やはり、メンテナンスがよくないとダニが発生してしまいますが、対策はあります。

 

■ハウスダストが原因のアレルギー反応■

近年、問題となっていることとして、アレルギーが挙げられます。

かつては、それほど衛生的な環境でなく、サナダムシのようなものまで体内にいるほどでした。そのため、常に何かしらの異物と生体は接していたので、これをアレルゲン(抗原)とした免疫反応が恒常的に稼働していました。

しかしながら、現代社会はとても衛生的な環境に様変わりし、アレルゲンとなるものが少なくなりました。

その結果、生体はそれまでアレルゲンとしてなかったものまで、そう認識するようになってしまったのです。その代表的な例が花粉症で、スギ花粉をアレルゲンとした花粉症は、昭和30年代にその発症が確認されたものです。この考え方は、衛生仮説と呼ばれているものです。

 

そして、室内においては、ハウスダストをアレルゲンとしたアレルギー反応が起こります。ハウスダストとしては、文字通りのホコリに加えて、カビやダニに由来するものも含まれます。これにより、喘息、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などが引き起こされ、とても苦しい思いをします。

それ故、ハウスダウトが室内に舞っている状況にならないように心掛ける必要があります。ここでは、ハウスダストを構成するダニ関連のアレルゲンに関して検証してみることにします。

 

■ダニという生き物■

ダニは、生物学的には節足動物門蛛形綱ダニ目に分類される極めて小型な生物です。ダニはヒトを咬むというように思われていますが、実際に咬むダニは少数で、屋内には存在していません。

室内において生息ものとして、塵に生息するチリダニ(ヒョウヒダニ)、および、これを捕食するツメダニが知られています。

これらのダニはヒトを咬んだりしないので直接的な害はありませんが、ダニそのもの、その死骸、糞、脱皮殻がアレルゲンとなってアレルギー反応を惹起することがあります。

それ故、ダニがいないことに越したことはないのです。

 

■ベッドにおける局所的な環境■

ベッドは多くの時間を過ごす大切な場所です。そのため、心理学的にも病理学的にも快適な状態を保っておきたいものです。

心理学的には、寝室という空間を自分好みのイメージやコンセプトに従って演出することで、心地よいスペースになります。

そして、病理学的には、ベッドを衛生的に保つことで、直接的に病気になることを防いだり、また、こぎれいにすることで見た目にも心が穏やかになったりします。

 

ところで、睡眠している間、ヒトはどれだけの汗をかいていると思われますか。運動せずにじっとしているので、あまり汗をかかないと考えるかもしれません。しかし、実際には、約200 mもの汗をかいているのです

これだけの汗が寝具に吸収されれば、かなりの湿気を帯びることになります。また、睡眠時にも基礎代謝に伴い発熱があり、寝具が熱も帯びることになります。更に、寝具には皮膚から分泌される皮脂、落ちた髪の毛やフケも付着しています。

つまり、ベッドには高温多湿の環境が創出されています。この状態をそのままにしておくと、さまざまな弊害が生じることになるのです。

 

すなわち、高温多湿を好むカビが生じるだけではなく、ここで問題視されているダニも発生することになります

従って、高温多湿とならないようにすることが重要と言えます。

 

■すのことは■

風呂場や押し入れなど、湿気が籠もる狭小スペースにおいて、すのこがよく用いられます。すのこは、湿気の多い場所で使われるものと認識されますが、構造的に隙間があいているため、ここを空気が通ることで湿気も共に移動して飛ばされるのです。

そのため、木製が多いすのこは腐ることなく、湿気の籠もりを防ぐのです。

 

■すのこベッドによる高温多湿の対策■

昨今、持て囃されているベッドに、すのこベッドと呼ばれるものがあります。床板にすのこが用いられていて、通気性を高めています。

そのため、寝具に籠もった湿気や熱がすのこの隙間から放散されます。それに伴い、高温多湿の環境が創出されず、ダニは繁殖を防ぐことができます

 

■掃除機による吸い取り■

高温多湿の環境を作らないこと以外にも、ダニによるアレルギー反応対策となる手段があります。

それが、掃除機を用いた方法です。マットレスや布団を掃除機でゆっくり動かして確実に個体のダニ、そして、ダニの糞、脱皮殻、死骸を吸い取ることです。そして、餌となる髪の毛、フケなどもきちんと吸い取ります

これで、ダニが存在せず、且つ、生育しにくい環境となります。

 

■まとめ■

以上より、ダニはアレルギー反応のアレルゲンを提供しています。そのため、健康的な生活を維持するためには、ダニが好んで繁殖する高温多湿で、餌の豊富な環境を作らないことが大切です。

ベッドの高温多湿を防ぐ手段として、床板がすのことなっているすのこベッドがあります。そして、掃除機で寝具をゆっくりと吸い取ることでダニ自体のみならず、その死骸、糞、脱皮殻、更にはその餌である髪の毛やフケも取り除くことができます。

これにより、ダニのいないベッド環境を整えることができ、健康的な睡眠が可能となります。

それでは、ダニが発生しないような「すのこベッド」の環境保全に努めて、健康的な睡眠ライフをお過ごしください。


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