シングルベッド2つを6畳間に置けるの? その検証とおすすめの対応策について
■シングルベッド2つを6畳間に置けるの? その検証とおすすめの対応策について■
▪疑問確認▪
6畳間の部屋にシングルベッドを2台置くことができるのか、置ける場合はどのように置けばよいのか、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。
▪日本の住宅の狭小性▪
山が多いため、平らな土地はあまりないのが日本の特徴です。そのため、人が集中する都市ではとても狭い住宅に住むことを強いられてしまいます。
最近では、夫婦共働きが一般化してきており、郊外ではなく、賃貸住宅の家賃が高くても、または、取得金額が高いマイホームでも、職場に近い場所に居を構えるケースが増えてきています。とはいえ、郊外に比べれば、延べ床面積は小さくなってしまいます。
とりわけ、マンションのような集合住宅では部屋が狭くなっています。そのような住環境で、平均的に6畳の大きさの部屋が寝室として利用されています。
▪畳からフローリングへ▪
日本人の生活スタイルも西洋化が徐々に進んできています。つまり、室内の床が畳からフローリングへと変化していています。これには、メンテナンスが容易であるというメリットの他にも、椅子、テーブル、ソファ、そして、ベッドという西洋の家具が使われてきていることにも関係しています。
しかし、住宅の内部が変わってきても、日本の家屋の狭さは今に始まったことではありません。都市部の庶民は昔から狭い部屋に住んできたのです。以前は、このような狭小スペースでも快適に過ごせるように、寝るときだけに敷くこともできる布団が主流でした。今は、布団派だけではなく、ベッド派も多数となっています。
そこで、狭い部屋で、大型家具であるベッドをいかに快適に使いこなすかは、日々の暮らしの中で重要な事項であると言えます。あまりにも狭過ぎると、ストレスを感じて安眠が妨げられることにもなってしまいます。ましては、ベッドを何台も置こうとするのは、事前にそれなりの対策を練る必要があります。
実のところ、シングルベッドを2台並べて置きたいというニーズは存在しています。
▪江戸間と京間で違う畳の大きさ▪
畳のない住宅がほとんどである現状にも関わらず、部屋の広さを表すのに、畳という単位が用いられています。これは、畳を部屋に敷き詰めていた頃の慣習が生き続けているものです。確かに、平米で言われても、直ぐにはぴんときません。
4畳半、6畳、8畳などのように表されます。そして、これは部屋の広さだけではなく、エアコンの冷暖房の能力を示したり、芳香剤の拡散能力を表したりするのにも使われています。また、ジョイントマットを敷く際の目安にもなっています。
しかし、基準となる畳には、幾つかの規格が存在しています。主なものとして、江戸間と京間です。
江戸間の畳は、880 mm x 1760 mmの広さになっています。他方、京間の畳は、955 mm x 1910 mmとなっています。一般的に、畳としては江戸間の面積が京間よりも小さいので江戸間サイズの畳が使われています。カーペットメーカーの中には、江戸間を基準にして製品を造っているところもあります。そのため、京間は、茶室などの特殊な用途の場合に使われるようになってきています。また、江戸間よりも更に小さい団地間という規格も存在しており、畳数がその分増える換算になります。
実際問題として、6畳間の広さがどうなっているのかが気になります。多くの場合、部屋の面積は、壁芯が基準になっているので、部屋の面積は提示されているものよりも狭くなっています。
江戸間の畳の面積は、1.5488平米になります。その6倍は、9.2928平米となります。従って、約2.6 m x 3.5 mの部屋が6畳間ということになります。
▪シングルベッドの大きさ▪
2台置こうとしているシングルベッドのサイズは、幅が約105 cm、奥行きが約210 cmです。従って、その面積は、2.205平米となり、算数的には、6畳間にシングルベッドは約4.2台置くことができます。壁芯の問題を考慮しても、3台は最低でも置ける計算になります。
つまり、6畳間にシングルベッドを2台置くことは、それほど非現実的なことではないことが分かります。
▪6畳間に2台のシングルベッドを置いてみるレイアウト▪
算術的には、2台のシングルベッドを6畳間に置くことが可能なことが分かりました。しかし、机上の空論とならないためにも、それでは実際に置くとしたら、どうなるかを検証することが求められます。
毎日の生活のためにも、2台のシングルベッドを使おうとしている2人の動線を確保しながら設置する必要があります。つまり、ドアを開けて部屋の中に入れるような場所に置くことがまず前提となります。
そう考えると、2台のベッドのサイドボードをきっちり密着させる置き方、もしくは、個々のベッドを壁に寄せる置き方が、スペースの確保という点で優れています。
それだけではなく、ベッドに寝ている人の上にタンスが倒れてきて怪我をすることのないような位置にベッドを置いたり、それができない場合、タンスを固定して倒れてこないようにしたりすることが大切です。
また、風水に基づいた置き方もあります。気の流れを妨げるような置き方はしないといものです。しかし、これだけ狭い部屋に2台のベッドを置くともなるとそこまで実現できるかは、部屋の間取り次第ということもなるかもしれません。
シングルベッドを2台、購入する前に事前に寸法をよく測って、シミュレーションしてみることがとても大事になります。買ってから後悔しないためにも是非とも実践したいものです。
▪空間の効率的な利用による快適性▪
シングルベッドといえども、大型家具であることに変わりはありません。そのため、2台置くとやはり狭さを感じてしまいます。
それを解消する方法としては、ベッドの床板の下が収納スペースとなっている収納ベッドを利用するということも選択肢の1つにしてよいと考えられます。
こうなれば、寝室に収納家具を置くことがなくなるので、その分、空間が確保されることになり、雑多感から来るストレスから解放されて安眠を得ることができます。
▪まとめ▪
それでは、6畳間に2台のシングルベッドを置くとことは決して不可能なことではありません。しかし、ベッドを2台置くともなると、それなりの事前計画が必要になります。何も考えずに2台のベッドを買ってしまうと、いざ置こうとすると置けないということも考えられます。
空間を最大限に活用する置き方は、2台もベッドを密着させて並べるというもの、そして、個々のベッドを壁際に寄せるというものです。これならば、人が歩くスペースは確保されるので、生活に支障はありません。
以上より、6畳間の広さの部屋にシングルベッドを2台置いて、快適な睡眠を享受してください。
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