畳ベッドの畳替えはどうしたらいいの?

■畳ベッドの畳替えはどうしたらいいの?■

▪疑問確認▪

フレームは大丈夫だけど、畳ベッドの畳が傷んだらどうすればいいの、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪畳の衰退▪

かつて日本の住宅のほとんどにおいて見られ畳ですが、現在、あまり見られなくなりました。特に、賃貸の集合住宅では全滅に近い状態となっています。

その理由として挙げられるのが、日本人の生活スタイルの変化、および、メンテナンスの容易差です。

つまり、第一に、日本人の暮らしの欧化によって、椅子やテーブル、そして、ベッドが使われるようになりました。これには、畳は適しておらず、堅くて滑らかなフローリングが普及していきました。こうして、畳がフローリングに取って代わられたのです。

第二に、畳に比べて、木製のフローリングはメンテナンスが簡単で、ゴミも取り除きやすく、掃除もとても楽です。そのため、集合住宅では、畳だけではなく、カーペットや絨毯にも取って代わって、標準装備となっています。

 

かくして、日本の家屋から畳が消えていったのですが、まだ多くの日本人の記憶の中には、日常的に畳に親しんでいたことが鮮明に残っています。ですから、畳はノスタルジックな感じを抱かせるのです。

そのため、畳ベッドは、日本人にとてもおすすめのアイテムであると言えます。

 

▪畳の実態▪

畳は、伝統的な床材で、イグサでできた畳表を藁などでできた芯材となる畳床に覆ったものです。このように天然素材で構成される畳は、吸湿性と調湿性に優れた特徴を持っています。

日本の気候は、夏は高温多湿で、冬は低温で乾燥しています。この性質により、畳は、夏は水分を吸湿し、冬は適宜蓄えた水分を放出します。そのため、畳は、室内の湿気のコントロールすることができるものとして、とても機能的な役割を果たしています。

更に、夏には、畳の表面はさらっとしていて涼しげな感触を示します。

このように、畳は、日本の風土にあった床材として長年発展してきたのです。それ故、畳が失われていくことは、暮らしの中でマイナスとなる要素を孕んでいるのではないかと考えられます。

 

▪畳ベッドというもの▪

ベッドにも数多くの種類がありますが、その中に畳ベッドと呼ばれるものがあります。これは、その名の通り、ベッドに畳が導入されているもので、床板が畳となっているのです。そして、この畳の上に布団を敷いて使います。

すなわち、西洋のベッドと日本の畳と布団が一体化しているものす。和洋折衷の最たる製品であると言えます。

特に、若いときに畳がある生活が当たり前であった高齢者には、畳ベッドはとても魅力的なものとなっています。更に、ベッドの高さが腰掛けるのに適したもので、足腰の弱った高齢者は、畳ベッドに載って寝転ぶのに支障がある構造となっています。反対に、畳ベッドから降りるのも容易となっています。

また、寝ていないときは、布団を上げて腰掛けとして利用することができます。非常に万能であるベッドであることが理解されます。

 

しかしながら、長い間使っているにつれて、通常の畳と同様に、劣化してきます。表面がすり切れたり、変色したり、腐食してきたりすることが起こり得ます。

他方、フレームは堅い木材で造られているため、畳に比べれば劣化の速度は遅いです。従って、畳と木の傷みの差を埋めるために、畳を新調するという方法があります。床に敷き詰める畳ではありませんが、実は、それが可能なのです。

 

▪畳ベッド用の特注品▪

畳には、京間、江戸間、団地など、多くの規格が存在しています。また、茶道には、台目畳や炉の上の畳など、特殊サイズの畳が用いられます。

つまり、畳は、職人の手によって思いのままの大きさに設えることが可能なのです。このため、畳の自由度はとても高い床材であり、その応用先は無限大にあると考えられます。

 

畳ベッドに用いられている畳は、いわば、特殊なサイズの畳です。つまり、畳ベッドの傷んだ畳は、特注することで新調することができます。

そして、畳ベッドの畳を新たに設えてくれる業者が、実際に存在するのです。このような業者に依頼することで、畳ベッドはリフレッシュされます。

 

▪畳ベッドの畳の廃棄▪

新調することで不要になった畳ベッドの古い畳は、廃棄する必要があります。

その方法で、もっとも手軽な手段は、住んでいる自治体の行政サービスを利用して、処理してもらうことです。

しかし、畳を自治体によって廃棄する際には、注意が伴います。つまり、畳の大きさに関わらず、粗大ごみとして一律の料金となっています。例えば、横浜市では、畳1枚の粗大ごみ処理手数料は1,000円となっています。

但し、畳を細かく刻むことで、通常の燃えるごみとして出すことはできると考えられます。しかし、この手間を考えると、粗大ごみ処理手数料を支払って処分することが、時間的にも、経済的にも得ではないでしょうか。

 

▪ まとめ▪

以上より、かつてどこの家庭にもあった畳は、今ではあまり目にすることがなくなりました。しかし、吸湿性や調湿性という特質のある畳が室内にあることはとてもメリットのあることです。そこで、畳が床板となっている畳ベッドは魅力的なものです。

しかし、畳はいずれ劣化していくものです。ところが、この畳を特注して新調することを受ける業者が存在していますので、ここに依頼することで、畳ベッドの畳が新品となります。

それでは、畳ベッドの畳だけを新調して、香ばしい匂いに包まれながらの快眠を堪能してください。


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