畳ベッドの耐荷重はどうなのかしら?

■畳ベッドの耐荷重はどうなのかしら?■

▪疑問確認▪

畳ベッドはどれくらいの重さに耐えられるのか、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪住宅でのフローリングの普及▪

最近の建て売り住宅やマンションを内覧してみると、いずれの物件も床はフローリングとなっています。かつて、日本で一般的に使われていた畳の姿を見掛けることはほとんどありません。

このように、畳に代わってフローリングが台頭してきた理由は、メンテナンスの容易さにあります。その結果、フローリングに適した西洋式の生活が広まりました。逆に、西洋式のライフスタイルが浸透したからフローリングも広まったという側面もあります。

それにより、椅子、テーブル、ソファ、ベッドという西洋の家具が普及してきました。床に座る生活は、もはや珍しいものとなりました。

更に、布団ではなく、ベッドで寝る人達もとても増えてきました。それに伴い、ベッドならではの問題も見られます。特に、腰痛のある人は柔らかなマットレスでは、腰の部分が沈んで負担が掛かるため、畳の上の布団というある程度の堅さを備えた場所が適しています。

 

▪畳ベッドというもの▪

畳が失われつつある日本において、畳ベッドというものが注目を集めています。その名称からも分かるように、畳が床板になっているベッドのことを指しています。

この畳の上に布団を敷いて寝るように、現代日本人にはとても嬉しい組み合わせが可能となっている寝具です。それ故、注目されているのです。

畳に慣れ親しんだ人達がまだ多いため、畳ベッドに寝ることは、精神的にリラックスします。そして、とても心地よい睡眠を得ることができ、心身ともに疲れがとれるのです。

 

▪ JIS規格におけるベッドの規定▪

昭和24年6月に制定された工業標準化法に基づいて定められるJIS規格は、日本の国家規格として、多くの製品の品質と安全性を保障しています。従って、JISマークの付いている製品は、安心して購入することができます。

さて、話題となっている畳ベッドという製品ですが、畳ベッドという名称のベッドを規定するJIS規格はありません。

しかし、住宅用普通ベッドというものを規定するS1102というJIS規格があります。その定義によると、住宅用普通ベッドとは、マットレスとそれを支持するフレームから構成されるものです。

従って、マットレスを用いていない畳ベッドは、住宅用普通ベッドに属さないことになります。そのため、S1102で規定されている荷重試験は、畳ベッドには適応されません。

 

▪畳ベッドの構造▪

畳ベッドは、フレームの上に板があり、この上に畳が載っているという比較的単純な構造をしています。

つまりは、マットレスの代わりに畳と布団が一緒に使われているわけです。

脚にベッド全体と寝ている人の重さが掛かります。また、床板には、載っている人の主だが掛かります。

そのため、安全に畳ベッドを使うためには、重さで壊れない頑丈なものであることが当然ながら求められます。

 

▪耐荷重性の畳ベッド▪

S1102で規定されている床板の荷重試験は、床板単体で強度試験が行われます。床板の両端20 mmを支持した状態で、300 mm×500 mmの加圧板を500 mm辺をベッド長さ方向に床板中央部に当てて2,000 Nまで加圧し、1分間、荷重が均一に掛かるようにします。

この試験で、床板に割れなどの損傷がないか確認します。

 

畳ベッドは、JIS規格で規定されていないため、この試験は課されていません。しかし、用いられている部材に関して、JIS規格を満たしている製品があります。

つまり、シングルサイズで100 kg、セミダブルで120 kg、ダブルで150 kgの重さに耐えることができます。

また、跳ね上げ式の収納を備えた畳ベッドでは、180 kgの重さに耐えます。

従って、畳ベッドの耐荷重性には問題はないと言えますが、メーカーがこのような荷重試験を実施して安全性が保障されている製品を購入することが賢明です。

 

▪畳ベッドの安全な使い方▪

畳ベッドの耐荷重性がメーカーの評価試験で証明されているからといって、過信してはいけません。

更に、安全を追求するのであれば、国産の畳ベッドは、品質と安全性において安心することができます。

 

また、使い方も注意する必要があります。畳ベッドの上で跳びはねるような行為は、避けるべきです。万が一、老朽化していて壊れないとも限りません。そして、自身の落下の危険性の方が心配されます。これでは、いくら頑丈なベッドを購入したからといっても、本末転倒であると言えます。

 

▪ まとめ▪

以上より、畳ベッドは、住宅用普通ベッドを規定するJIS規格(S1102)では規定されていませんが、用いられている部材が別のJIS規格で規定されている製品があります。また、メーカーが独自に畳ベッドの耐荷重試験を実施している製品もあります。

このような製品を選んで購入すれば、耐荷重性に関して懸念することはありません。

それでは、安全な畳ベッドを寝室に置いて、心地よい眠りを享受してください。


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