JISやSGでソファーベッドは規定されているの?

■収納付きのソファーベッドの使い勝手はどうなの?■

▪疑問確認▪

ソファーベッドはJISやSGという規格で規定されているのかどうか、という疑問を持つ方がいらっしゃるようですので、それに答えたいと思います。

 

▪狭い部屋には置ける家具が限られる

快適な都市で生活するためには住居をどうしても必要なものです。しかしながら、交通や買い物の利便性の良さと比例して、住宅の取得金額、ないしは、賃貸住宅の家賃も上昇します。逆に、住宅の延べ床面積は狭くなっていきます。

この背景には、日本の都市部では広い土地を確保するのが難しいことがあります。その結果、家の中の部屋の広さも狭くならざるを得ません。

当然ながら、狭い部屋には多くの家具や調度品を置くことはできません。そのため、厳選して置く物を考えなければいけません。

その対策には、幾つかの方法があります。置くことを諦めるという消極的なものではなく、何かしらの工夫をすることで省スペース化を図るというものが、能動的で得られる効果が大きいです。

 

▪ソファーベッドというもの

省スペース化を可能とするものとして、ソファーベッドが挙げられます。

この製品は、ソファーとベッドが一体となったもので、その分、場所を取らずに済むのです。

つまり、ソファーとベッドが互いに入れ替わる機構を備えているので、1つの家具のスペースで収まります。これが、省スペース化を実現できる理由です。

 

ソファーベッドの変形する機構は大別すると、リクライニング式、カウチタイプ、三つ折り式(折りたたみ式)に分けられます。また、製品によって、これらが組み合わさった機構となっているものがあり、より精巧な動きや品物が具現化されています。

 

テクニカルな面だけではなく、デザイン面などでもソファーベッドは多くの仕様があるので、多種多様のニーズにマッチすることができて、人気となっています。

 

▪JIS規格

工業製品の規格や安全性を保障するために設けられたものが、規格と呼ばれるものです。

その中で特に有名なものが、JIS規格(日本工業規格)です。

工業標準化法に則って、経済産業省に設置されている日本工業標準調査会という審議会

によって、規格が定められています。

対象となる製品に対して、規格や試験法を厳密に定めているので、JISマークの付いている製品は品質や安全性が保障されることになります。

 

▪JIS規格とソファーベッド

ソファーベッドそのものに関するJIS規格は存在しません。

ところで、住宅用普通ベッドを規定するJIS規格(S1102)が存在しています。しかし、事務用いすの寸法(S1011)、講義室用連結机・いすの寸法(S1015)、講義室用連結机・いす(S1016)、オフィス家具-椅子(S1032)というJIS規格があるものの、ソファーに関するJIS規格は今のところ、存在していません。

 

従って、ソファーベッドは、住宅用普通ベッドの範疇に入るかが問題となります。興味深いことに、S1102というJIS規格には、住宅用普通ベッドの定義が明記されています。

それによれば、マットレスとそれを支える構造体を住宅用普通ベッドと定めています。

故に、ソファーベッドには、マットレスとして機能するのが座面のクッションである仕様のものがほとんどなので、この定義のベッドに含まれません。

つまり、ソファーベッドは、JIS規格では規定されないことになります。

 

▪SG規格

JIS規格以外の工業規格として有名なものにSG規格、もしくは、SG基準があります。財団法人製品安全協会が、対象となる製品において安全なことを認定してものにSGマークを表示することを認めた制度です。

この安全性は、厳密な試験をクリアすることで保障されています。

また、SGマークの付いている製品に問題があって人身事故が発生した場合には、損害賠償の措置が取られます。

 

▪SG規格とソファーベッド

二段ベッド(0016)、電動介護用ベッド(0121)、乳幼児用ベッド(0023)、乳幼児用いす(0054)に関するSG規格は存在します。

しかし、これらは明らかにソファーベッドに該当しません。つまり、ソファーベッドを規定するSG規格はないことになります。

 

▪ソファーベッドを選ぶ信頼の根拠

2大工業規格であるJISでも、SGでも、ソファーベッドは規定されません。従って、これ以外の指標を頼りにして、ソファーベッドの品質や安全性を購入時に判断しなければいけません。

 

そこで、信頼の置ける店やショップで購入することが考えられます。

また、大川家具などのブランド、および、名の通っているメーカーのソファーベッドを購入することも対応策に挙げられます。

メーカーが独自に安全性試験を実施しているのであれば、信頼性は増します。

ネットショップであれば、購入者のコメントも参考になります。

 

このようにことを基準にして、ソファーベッドの本質を見極めてください。

▪まとめ

以上より、ソファーベッドは、JIS規格でもSG規格でも規定されていません。そのため、品質や安全性を何に求めればよいか困ります。

そこで、信頼できる店で購入したり、メーカーの行った安全性試験の結果や購入者のコメントを参考にしたり、などして対策を講じる必要があります。

それでは、品質と安全が保障されたソファーベッドを選んで、心配のない日々をお過ごしください。


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