2016年2月21日 / 最終更新日 : 2017年6月3日 sehbi-an 借景 借景 奈良公園 奈良公園 堀辰雄 『信濃路・大和路』 三月堂の金堂にて 月光菩薩像。そのまえにじっと立っていると、いましがたまで木の葉のように散らばっていたさまざまな思念ごとそっくり、その白みがかった光の中に吸いこまれてゆくような気もち […]
2016年2月20日 / 最終更新日 : 2018年9月6日 sehbi-an 考察シリーズ 薄茶に於ける泡の経時的推移の考察 「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。 世の中にある、人と栖と、またかくの如し。」 『方丈記』鴨長明の著名な冒頭です […]
2016年2月19日 / 最終更新日 : 2016年5月17日 sehbi-an 日記 雨水 今日は、二十四節気の第二となる雨水(うすい)です。 茶の湯は、季節と密接な関わりを持っており、露地、床の花、道具組、着物、菓子、開催時刻などはまさに季節を体現しています。 二十四節気は重要な指標のひとつとな […]
2016年2月18日 / 最終更新日 : 2018年9月6日 sehbi-an 考察シリーズ 歴史法則に基づく現象論的な考察 「一期一会」は、『山上宗二記』の中の「一期に一度の会」に因っていますが、これは、史学的な考察を茶の湯にすることの出来ることを示唆する言葉ではないでしょうか。 つまり、茶事や茶会を歴史として扱うということです。   […]
2016年2月17日 / 最終更新日 : 2021年11月22日 sehbi-an 掛け物・禅語 本来無一物 「掛物ほど第一の道具ハなし、客・亭主共ニ茶の湯三昧の一心得道の物也、墨跡を第一とす、其文句の心をうやまひ、筆者・道人・祖師の徳を賞翫する也」 これは、『南方録』という千利休の侘び茶の思想を記した書物の中に書かれているもの […]
2016年2月16日 / 最終更新日 : 2016年7月9日 sehbi-an 建築 されば、茶室造営の実践 茶の湯での人の動線を考えた場合、そして、実生活での使用を考えた場合、広すぎず、狭すぎず、京間四畳半が最も適したサイズだと言えます。 そこで、裏千家の四畳半茶室である又隠がとても参考になります。 ・根岸照彦著、『自慢できる […]
2016年2月15日 / 最終更新日 : 2016年5月17日 sehbi-an 建築 茶室造営、茶道楽も過ぎたるかな 実は否 茶の湯をたしなむ者は、自分の茶室が欲しいものです。 しかし、余程のお金持ちでなければ、茶室が持てないのかというと必ずしもその限りではありません。 新築の戸建てを建てる際に、一緒に囲い茶室を造れば、意外とお金 […]
2016年2月14日 / 最終更新日 : 2016年5月17日 sehbi-an 建築 又隠の庵号解読 又隠(ゆういん)は、今日庵とともに、裏千家を代表する四畳半の草庵茶室です。 千家三代宗旦は、正保3年(1646年)に不審庵を三男の江岑宗左に譲り、 隠居所として、慶安1年(1648年)に北隣に今日庵を作りま […]
2016年2月13日 / 最終更新日 : 2016年5月17日 sehbi-an 建築 官休庵の庵号解読 茶道の三千家のひとつである武者小路千家に、官休庵という茶室があります。 武者小路千家の別称ともなっているように、武者小路千家にとって非常に重要な茶室です。 官休庵は、床付きの一畳台目の草庵茶室で、千家三代宗 […]
2016年2月12日 / 最終更新日 : 2016年5月17日 sehbi-an 建築 不審庵の庵号解読 茶道の三千家のひとつである表千家に、不審庵という茶室があります。 表千家の別称ともなっているように、表千家にとって非常に重要な茶室です。 現在、表千家にある不審庵は三畳台目ですが、今に至るまで数度か設計を見 […]