大阪の茶室で祝う端午の節句

5月5日の端午の節句には菖蒲(しょうぶ)の葉や根を入れて沸かした菖蒲湯で、邪気を払い、無病息災を願います。

菖蒲が尚武に通じることから、武家では男子の無事を願う行事となり、鯉のぼりや甲冑を飾るようになりました。

更に、菖蒲は葉の形状が刀剣と似ており、菖蒲刀として葉を束ねて作った刀を作って男子の腰に差していましたが、やがて、鍔や鐺のデフォルメされた刀の玩具が造られるようになりました。

以下のような趣向でお茶を楽しみました。

寄付待合

軸 源義家 田均筆

本席

軸 萬里一條鉄 大亀老師筆

花 紫丁華

花生 南蛮粽

敷板 黄金壇薄板

香合 玄々斎好 矢筈香合 宗廣造

釜 万代屋釜 敬典造

風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製

棚 玄々斎好 更好棚 可映造

水指 御本 六代六兵衛造

茶碗 井戸写 鈍阿造

古袱紗 撫子紋

茶入 肩衡 鉄釉瀬戸 春日蓋

仕覆 時代裂

薄器 六瓢蒔絵中棗 芳祥造

茶杓 大長刀 鈴木宗保宗匠造

蓋置 赤楽輪蓋置 茶神 旦入造

建水 唐銅フエゴ 淨雲造

水次 腰黒薬缶 古宇小品堂製

主菓子 花菖蒲 鶴屋吉信製(京都)

菓子器 染付竹図皿 六代六兵衛造

茶碗 織部窯茶碗 初代春鼎造

茶杓 緑陰 三代瓢阿造

干菓子 端午の節句 新桂堂製(名古屋)

干菓子器 四方盆 煌又造

それでは、皆様も邪気を払われてみてはいかがでしょうか。

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