粛々とした静謐な空間での喫茶

大円草(大円之草)は、唐物茶碗、唐物茶入、和物茶入を用いる点前で、裏千家流にしかないものです。

裏千家13代家元の円能斎が秘伝書を参考にして、大円盆を用いる点前として再興しました。

さて、名物ではありませんが、当庵にある唐物茶碗、唐物茶入、和物茶入を用いて、この点前をしてみました。

それでも、宋代の唐物などを用いるというとても厳粛なもので、茶室内の「気」の場のエネルギーが非常に増長されます。

 

このように、茶の湯では古い道具を用いてきたことで、現在までそれを伝えてきたのです。

千年前、何百年前の道具と対峙していると不思議な心持ちがしてきます。

色即是空 空即是色。

元素から生まれ、元素に戻り、そして、無機物よりも格段に早く有機物が朽ちていく理を突き付けられます。

羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶。

 

以下のような趣向でお茶を楽しみました。

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寄付待合

軸 冨士之図 日比野白圭筆

添物 桃山時代 元屋敷窯 志野陶片

 

本席

軸 松樹千年翠 淡々斎筆

花 クレマチス

花生 銀化羅馬硝子

敷板 黄金壇薄板

香合 清代鳳凰彫堆朱

釜 万代屋釜 敬典造

風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製

水指 南蛮一重口縄簾水指

茶碗 宋代建盞天目

台  時代金縁黒漆天目台

唐物茶入 宋代磁州窯系天目釉糸目撫肩衝上底漢作唐物

仕覆 白地二重蔓中牡丹古金襴 徳齋織 裏 玉虫海気 小林泰湖仕立

和物茶入 飴釉鮟鱇 中印 了入造

仕覆 時代印度更紗 裏 黄縞綿 小林泰湖仕立

盆  淡々斎好 大円盆

茶杓 老松 元節 宗巨造

蓋置 竹

建水 唐銅フエゴ 金谷淨雲造

菓子 しょうび 卯の花 甍最中 鮎 菊屋製(大阪) 黄桃

菓子器 時代紫陽花蒔絵重箱

小皿 大聖寺伊万里

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水指 南蛮一重口縄簾水指

茶碗 志野平茶碗 鈍阿造

替  総釉赤楽 治宝公拝領印大印 旦入造

薄器 輪島塗 松図蒔絵大棗 香葉造

茶杓 無一物 立花大亀老師造

蓋置 織部竹 二代瓢阿造

 

当庵でのオーセンティックの唐物を用いての大円草は、やはり、原則として、その許状を取得した人達へのねぎらいの意を込めて行いたいと思います。

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