大津袋の自作
小習に大津袋というものがあり、この袋の扱いを習得します。
棗を濃茶器として用いる際に、大津袋に入れて水指の前に荘り着けます。
縮緬が使われ、色は紫や茶や灰という単色であるものがほとんどです。
しかし、単色の大津袋でも味気ないと感じなくもありません。
そこで、自分の気に入った縮緬を材料として大津袋を自作することにしました。
型紙は、『茶道の袋物』(大澤和子・小林実千世著、淡交社刊)のものをコピーして切り出しました。
この本の説明は少し分かりにくいところがありましたが、試行錯誤の結果、製作することができました。
大津袋の大きさは、小棗ではなく、中棗に適したものです。
リバーシブルで使うことができます。
カルトナージュの茶通箱に茶入と一緒に仕込んで使うと面白いです。
今回の製作を通じて、大津袋には3つの形態があることが判明しました。
上下の耳が中央で揃っているもの、耳の上側が右にあって下側が左にあるもの、耳の上側が左にあって下側が右にあるものです。
皆様も自分好みの大津袋を作られてみてはいかがでしょうか。