第48回老松古美術祭
本日は、老松古美術祭に行ってきました。
そして、明代の染付小鉢を購入してきました。
向付、汲出、小服茶碗などに使えます。
見込みには、鳥と半分隠れた月が描かれています。
この構図はよくあるもののようで、日本の伊万里や九谷でも見られます。
時代としては、成化はあるということでした。
成化とは、明第9代皇帝である成化帝の治世の1465年-1487年に当たります
大明成化年製と裏に記されたものが後世、多く作られたように、とても優れたものが作られた時代です。
染付や青花に使われる顔料であるコバルトには時代によって特徴があるので、西アジア産の元代末期から明代初期にもたらされた「蘇麻離青(そまりせい)」、コバルトが主成分である西アジア産の明代後期にもたらされた「回青(かいせい)」、輸入の絶えた「蘇麻離青」の代用である中国産の「土青」、コバルトが少なくマンガンが主成分である中国産の「呉須」、人工の「合成コバルト」など、体系立てて勉強し直す必要がありそうです。
まだ2日目があるので、この連休の初めに、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。