筍
筍が旬の季節となってきました。
旬とは本来、10日間を意味しており、土から出てきて10日も経てば竹になってしまうことから、その漢字が成り立ったと言われています。
また、筍が旬となっているのは、4月から5月です。
竹には種類がたくさん存在していますが、食用となっているものとしては、孟宗竹、淡竹、真竹などが知られています。
筍が懐石に取り挙げられていなくとも、茶筅、茶杓、柄杓、蓋置、花生などには竹が使われています。
茶の湯には、とりわけ、侘び茶には、竹がもはや不可欠になっています。
竹製ではありませんが、青磁筍花生もあります。
天文23年(1554年)に書かれた『立花図巻』に、筍花生の名が登場しています。
これは、側面に存在する筋状の凸帯によって、筍のように見えるからその名があります。
筍形と呼ばれています。
南宋時代に龍泉窯で焼かれたものです。
ところで、以下のようなお菓子を食べたりして、お茶を楽しみました。
主菓子 筍 薫々堂製(大阪)
銘々皿 大聖寺伊万里
それでは、筍料理もいいですが、それを模したお菓子もお勧めです。