紫陽花
梅雨の時季になると色鮮やかな色彩で楽しませてくれる花が、紫陽花です。
植わっている土のpHによって花の色が違います。
酸性の土では青くなり、アルカリでは赤くなります。
この色素の正体はアントシアニンで、酸性ではアルミニウムが土壌に溶けだして吸収されてアントシアニンと結合して青色を呈します。
実のところ、花だと思われているものは萼(がく)になり、装飾花と呼ばれています。
実際の花は、中程に小さく集まったもので通常花と呼ばれています。
紫陽花は、お菓子、棗、茶碗などの意匠として用いられています。
ところで、以下のようなお菓子を食べたりして、お茶を楽しみました。
菓子 銘 あじさい、鶴屋八幡製
菓子器 一閑縁高 表雲斎造
茶入 大海 瀬戸
仕覆 一重牡丹唐草
茶杓 銘 ほととぎす 三代瓢阿造
薄器 黒叩塗紫陽花蒔絵棗 征一造
それでは、紫陽花の花とお菓子でお茶と季節感を楽しんでみてください。