拾翠亭 庵号解読

拾翠亭(しゅうすいてい)は、京都御苑にある茶室で、九條池という池のほとりに建てられています。

 

九條池から推察されるように、安永7年(1778年)頃に、五摂家の1つである九條家の別邸として建設されました。

数寄屋風書院造で、中には10畳と3畳の茶室があります。

 

東山を借景としていることから、拾翠亭の名があります。

翠とは、翠嵐という言葉があるように緑に覆われた山を意味します。

その東山を池のほとりの茶室から眺めるのは、とても贅沢なことです。

 

そして、拾翠亭の建物には、至る所に公家文化の影響が見られます。

窓には九條家の家紋の透かしが施されていたり、用いられた木材も面取りやなぐりの加工がなされたりしています。

また、窓枠に用いられている木材には滑らかになった枝跡のあるものがありますが、生きている間に枝打ちして断面が滑らかになるのを待ってから伐採されたことが推測されます。

とても手の掛かっていることが分かります。

 

茶会などで使う際、借りることもできます。

それから、春から秋にかけての毎週金曜日、並びに、土曜日に一般公開されています。

更に、葵祭、時代祭と京都御所一般公開日にも一般公開されています。

訪れてみてはいかがでしょうか。

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