青楓
薫風の清々しい時季になり、木々の緑も鮮やかになってきました。
中でも、散っていたもみじや楓の葉が芽吹き出して、この時分には青々とした姿となっています。
青楓(あおかえで)と表現されて、夏の季語にもなっています。
お菓子や茶道具、それに、着物などの意匠としてよく用いられます。
秋にはもみじ狩りが行われますが、今頃は、それほど広まっていないようですが青楓狩りが行われます。
その名所として有名な場所もあるようです。
もみじ、及び、楓は、ともにカエデ科カエデ属の落葉広葉樹です。
また、青楓は襲色目の1つになっていて、表は薄萌黄、裏は薄紅という配色です。
青楓は色彩が意識されていることがうかがわれます。
ところで、以下のようなお菓子を食べて、お茶を楽しみました。
菓子 銘 青楓、鶴屋八幡製
器 青楓蒔絵菓子椀
青楓狩りにお出かけになったり、その趣向で茶の湯を楽しんだりしてみてはいかがでしょうか。