さまざまな形状がある茶入
お茶を入れる茶入の形には、実にさまざまなものがあります。
これは、雑器などを見立てで茶入にしたためである考えられます。
小壺、肩衝、それ以外の雑に大まかに分類することができます。
小壺としては、文琳、茄子、文茄、丸壺、尻張などがあります。
肩衝としては、肩衝、なで肩衝、箆目肩衝などがあります。
雑としては、大海、内海、鶴首、瓢箪、鮟鱇などがあります。
文琳は、林檎の形をしたもので、唐の3代皇帝である高宗に李謹が林檎を献上したところ、文琳郎に任じられたということに因んでいるようです。
茄子は、その名の通り、茄子の形をしたものです。
文茄は、文琳と茄子の中間的な形状をなしています。
肩衝は、文字通り、肩が衝きだしている形状です。
現在造られている多くの茶入が、肩衝となっているようです。
大海は、大ぶりで平たい形をしたもので、小習いの長緒茶入の稽古でよく用いられます。
鶴首は、イメージ通りに、茶入の首の部分が長くなっている形状をなしています。
それ以外にも多くの形状があります。
さまざまな形状がある茶入をいろいろと使ってみるのも面白いのではないでしょうか。
自分のお気に入りの茶入が見出されるかもしれません。