水泉動
本日は、七十二候の水泉動(すいせんうごく)です。
しみずあたたかをふくむ、とも読むこともあります。
地中で凍っていた水が融けて動き出す時季となりました。
しかしながら、地上では寒さがまだ厳しい状況になります。
つまり、目には見えていないところで、徐々に変化が生じているのです。
そして、春の訪れが準備されているのです。
まさに、胎動と言うに相応しい状態です。
この動きが、冬眠している動物、水の固体状態である氷や雪にまで波及していくことになります。
昨今は、温暖化の影響で、氷河、特に、山岳氷河が減ってきているようです。
山岳氷河が融けた水は、川を通って海に流れ込みます。
すると、海面が上昇することになり、陸地が海水に埋没してしまうことになります。
これを食い止めるには、温室効果のある二酸化炭素を排出しないように心掛けることが重要になります。
実に、目に見えるレベルまでに来ている点を認識しなければいけません。
それ故、サステナブル社会を目指して、人類が動く必要があるのです。
春の訪れは、目には見えないところで着々と近づいてきています。
寒さにめげずに、一踏ん張りしていきたいものです。