山家富貴銀千樹

山家富貴銀千樹(さんやふうきぎんせんじゅ)は、クリスマスに相応しい文言で、ホワイトクリスマスをイメージさせます。

 

山暮らしをしている者にとって、雪が降り積もった雪景色は、たとえ仕事ができないとしても、かけがえのないである、ということです。

 

出典は、黄檗宗祖である隠元禅師が万治3年(1660年)に編纂した『三籟集(さんらいしゅう)』になり、以下のように対句になっています。

 

山家富貴銀千樹

漁夫風流玉一蓑

(山家ノ富貴ハ銀千樹

漁夫ノ風流玉一蓑(ぎょふふうりゅうぎょくいっさ))

 

漁師にとっては、蓑を着けて漁をするということが実は風流なことである、ということです。

 

つまり、自然を愛するという精神を持ち、そして、簡素な生き方をすることの素晴らしさを説いています。

道士のような生き方かもしれませんが、無為自然という素直で自然な暮らしは可能ならば実践したいものです。

しかしながら、現代人がそのような暮らしを営むのは無理と思われますが、意識だけでもそうするだけでも結果は違ってくるのではないでしょうか。

 

さて、キリスト教国ではない日本でもすっかりクリスマスは定着した観があります。

クリスマスを意識した茶道具も増えてきましたので、その風情を是非とも楽しんでください。

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