冬の女神 宇津田姫
春の女神は佐保姫、夏の女神は筒姫、秋の女神は竜田姫ですが、冬の女神は、宇津田(うつた)姫と言うようです。
この宇津田姫も謂われは、筒姫と同様に、よく分からない部分が多いです。
陰陽五行説によれば、春は東で青、夏は南で赤、秋は西で白、冬は北で黒となります。
宇津田という漢字表記の地名は日本には存在しません。
ましてや、奈良の北の方にはありません。
しかし、奈良の北、京田辺市に打田(うつた、うった)という地名があります。
打田はもともと内田であって、長岡家の家老である内田外記が中世に居住したようです。
そして、内田山城や内田城という出城が中世に存在しました。
この内田城は、標高約260 mの嶽山の山頂にありました。
従って、佐保山、竜田山との関連から、内田山というものが由来かもしれません。
冬の女神は、黒姫や白姫(しらひめ)でも言われています。
黒姫は、陰陽五行説の黒に由来していると考えられます。
長野県北信地方に伝わる黒姫伝説のようなものとは関係ないようです。
白姫は、雪の白をイメージしたものと思われます。
宇津田姫の謂われを考えてもみるのも興味深いものです。
皆様のお知恵を拝借させてもらいます。
関連記事