飛石

飛石とは、日本庭園で歩くために歩幅間隔で順次、配された上面が平らな石のことです。

 

平安時代には流水を渡るために使われていましたが、露地の成立とともに土の上に飛石が配されるようになりました。

 

庭に飛石を配することを打つと表現しています。

その打ち方には幾つかの種類があります。

直打ち、二連打ち、三連打ち、千鳥打ち、雁打ちなどがあります。

 

直打ちとは、その名の示すように、石を直線状に打ったものです。

 

二連打ちとは、打たれた一連の石の中で、任意の複数の2つの組みが直線状になるように打ったものです。

 

三連打ちとは、打たれた一連の石の中で、任意の複数の3つの組みが直線状になるように打ったものです。

 

千鳥打ちとは、千鳥足のように、1石ごとにジグザグに打ったものです。

 

雁打ちとは、雁行のように、3石目から4石目ごとにジグザグに打ったものです。

 

また、石の役割によって踏込石、踏分石、沓脱石などの名称があります。

 

踏込石とは、飛石の基点となるものです。

 

踏分石とは、飛石の分岐点に打たれるものです。

 

沓脱石とは、建物に入るところにあるもので、ここで履物を脱ぎます。

 

現在、露地には飛石が打ってあることがほとんどと考えられます。

席入りの際に、飛石の姿や打ち方に注目してみてください。

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