菅田庵 庵号解読
菅田庵(かんでんあん、すがたあん)は、松江市菅田町(すがたちょう)にある重要文化財の茶室です。
また、同じ敷地にある向月亭(こうげつてい)、および、御風呂屋(おふろや)も重要文化財に指定されています。
この菅田庵は、家老であった有沢家の山荘にある茶室で、松江藩7代藩主松平不昧の指示より御風呂屋とともに造営されました。
そして、向月亭は、不昧公の弟である衍親(のぶちか)(雪川(せっせん))の設計により造られました。
寛政4年(1792年)に建てられた菅田庵は、一畳台目中板で隅炉となっています。
床は、左袖壁の洞床塗り回しとなっています。
破風には不昧筆の丸陶額が掲げられています。
飛び石や草木の配置、御風呂屋と菅田庵の位置的・機能的な関係性などは、不昧公の趣旨に基づくものです。
その庵号は、地名が由来となっています。
それから、向月亭は、四畳半台目で向切です。
松江には2回行って、松江城には2度とも行っていますが、茶の湯を始めていたにも関わらず、まだ菅田庵には行っていません。
不昧公お好みの銘菓である山川をよく茶菓子として使わせてもらいましたので、是非とも菅田庵を訪れてみたいものです。