もみじ
日本の春を代表する樹木を桜とすれば、秋を代表する樹木はもみじであることは誰しも認めるところです。
そして、秋だけではなく、夏も、もみじは青楓として風情を漂わせています。
「もみじ」と「かえで」は、植物学的には同じものになり、カエデ科カエデ属になります。
そして、かえでの中でも紅葉するものを、もみじと言っているようです。
また、葉の切れ込みが深いものをもみじ、葉の切れ込みの浅いものをかえでと言っています。
もみじとして有名なのが、イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジになります。
かえでとして有名なのが、トウカエデ、イタヤカエデになります。
かえでは日本だけに分布するのではなく、カナダの国旗にメープルが描かれているように、カナダやそれ以外の世界各地に分布します。
しかし、美しく紅葉するもみじは、日本、中国、朝鮮でのみ見られるようです。
それから、かえでの語源は、その形がカエルの手のようだから、カエルテが転じてかえでになったと言われています。
もみじの語源は、色を揉み摺り出すことからきているようです。
もみじ狩りやもみじ見物に出掛けるのもよいでしょう。
そして、葉の切れ込みの様子や色付き方を観察してみてください。