紬(つむぎ)とは、商品にならないような屑繭から、撚りをかけて紡いだ節のある太い紬糸という絹糸を用いて織られた平織りの織物です。

紬は、先染めの糸を用いて織られます。

絣くくりと言って、絹糸に木綿糸をくくって、くくられた箇所は染色されないようにします。

 

かつては普段着として着られていましたが、現在は必ずしもそうではなく、正式な集まり以外の場にも着ていくことが多くなっているようです。

 

大島紬、結城紬、牛首紬、塩沢紬、久米島紬が特に知られています。

 

大島紬とは、奄美大島で織られるもので、非常に歴史があって天平6年(734年)には奈良東大寺献物帳に褐色紬が記されているのです。

泥染めは、世界中で奄美大島でしか行われていない染色法で、シャリンバイのタンニン酸色素と泥田の鉄分で黒色に染めます。

 

結城紬とは、茨城県や栃木県で織られるもので、平成22年(2010年)に、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

その歴史は古く、『常陸風土記』や『延喜式』に長幡部絁(ながはたべのあしぎぬ)というものが登場しますが、結城紬になります。

 

紬といえば、大島紬、結城紬が思い起こされます。

大島紬の切れ地は、様々な柄があって集めてみるのも楽しいことでしょう。

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