朝日焼

遠州七窯の1つである朝日焼は、宇治市に窯があります。

慶長年間(1596-1615年)に初代となる奥村次郎右衛門藤作(陶作)が開窯したとされています。

朝日山の麓に窯があるので、朝日焼と呼ばれているようです。

また、焼成によって生じた模様が朝日のようであるからという説もあります。

 

そして、初代は、小堀遠州の指導を受け、「朝日」の印を与えられたと言われています。

これにより、遠州七窯となっています。

 

朝日焼の特徴は、御本手であることです。

鹿背(かせ)、燔師(はんし)、紅鹿背というように特徴的な表情が表現されています。

 

江戸時代中期になると、江戸が文化の中心となり、4代長兵衛から7代長兵衛は厳しい時代を過ごしたようです。

一端、途絶えたようですが、幕末の文久1年(1861年)に8代長兵衛が再興しました。

蛤御門の変で消失した御所の瓦を焼いたり、煎茶器も造ったりしました。

そして、9代長兵衛のときに興隆を迎えて、中興の祖と称せられています。

 

朝日の印としては、卜朝日、卓朝日、車朝日、鍋蓋朝日が知られています。

 

日経スペシャル『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)(2014年3月25日放送)「若き職人の新たなる挑戦!」に16代が出演しております。

伝統は革新の継続ということでしょうか。

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