夏至

本日は、二十四節気の第10となる夏至です。

 

陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり

 

太陽が最も北に偏り、北緯23度26分の緯線である北回帰線上に来ます。

つまり、北半球では昼が一番長く、夜が一番短くなります。

逆に、南半球では昼が一番短く、夜が一番長くなります。

 

春の「日永(ひなが)」、夏の「短夜(みじかよ)」、秋の「夜長(よなが)」、冬の「短日(たんじつ)」、という表現が各季節に対してあります。

時間の長短を端に表現しただけではなく、季節の情緒も表現しています。

 

短夜による逢瀬の短さは、しばしば和歌の題材となっています。

 

夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづくに月宿るらむ

『古今集』夏166、清原深養父

 

実は、清原深養父の孫が清原元輔、曾孫が清少納言になります。

百人一首にそれぞれ1首とられており、清原家の直系は3首も入っていることになります。

 

他方、藤原定方、藤原兼輔、紫式部、大弐三位と、藤原家の直系は4首も入っています。

 

「夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。」

『枕草子』初段、清少納言

 

昼が長いのは構いませんが、6月は祝祭日がなく、ウィークデイが長いのが閉口かもしれません。

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