今日から、新しい年度が始まります。
それに合わせて、何か、新しいことを始めようとする方、新しい環境に身を置く方、様々な方々がいると思われます。
やはり、新しいことには不安はつきものかもしれません。

 

「主人公」

 

本来の自己、真実の自己、ということです。

 

 

自分自身の中に、主人公という本来の自分がいて、自分が何か困ったことや悩むことがあったら、その主人公に話し掛けて、対話してみてみると、気分も落ち着いて冷静に対処できるのではないでしょうか。

 

唐代の禅僧、瑞巌（ずいがん）和尚の話に自問自答の話があります。

 

「瑞巌の彦和尚、毎日自ら主人公と喚び、復た自ら応諾す。 乃ち云く、惺々著、喏。他時異日、人の瞞を受くること莫れ、喏喏」
『無門関』十二則
（瑞巌和尚は、毎日自分自身に対して「主人公」と呼びかけ、また自分で返事をしていた。つまり、「しっかりと目を醒ましているか」「はい」「これから先も人に騙されるな」「はい、はい」と言っていた。）

 

皆様自身が、皆様の人生という舞台の主人公なのです。
何かあれば、内なる主人公と対話してみて下さい。