シングルベッドを2台並べて、親子3人で寝るというおすすめの使い方

■シングルベッドを2台並べて、親子3人で寝るというおすすめの使い方■

▪日本の住宅事情▪

日本の住宅は、特に都市部では延べ床面積が少なくなっていて、とても狭いものとなっています。そのため、人生の多くを過ごすことになる寝室に割り当てられる面積も狭くなります。

従って、比較的大きな家具であるベッドを寝室に置くことは、それだけで広い場所を取られることになるので、予め計画性を持って、ベッドを導入する必要があります。

▪日本の家族事情▪

最近は、家族の構成にもいろいろヴァリエーションがあり、多様化してきています。しかし、かつてのような3世代が一緒に暮らすような大家族は非常に稀になってきており、核家族が一般化しています。

更に、結婚をしない単身者も増えてきています。

そして、結婚した夫婦や同棲したカップルも、団塊の世代のように兄弟姉妹が何人もいることはなく、1人や2人の子どもというのが通常となっています。

▪川の字で寝る習慣がある日本▪

日本には外国と違った習慣として、親と子どもが一緒になって、川の字のように寝ることがあります。

これは、家が狭いという建物の事情が関わってきますが、それだけではなく、子どもと一緒に寝たいという愛情も関与しています。

そこで、3人か4人の家族で一緒にベッドで寝るということを願うファミリーも少なからず存在します。それに、日本社会では、震災などもあり、家族愛というものが見直されている傾向があります。

その希望を適える方法が確かにあります。

▪シングルベッドを2台並べて設えるファミリーベッド▪

親子で一緒に寝るには大きなサイズを持ったベッドが必要になります。

確かに、大きなサイズのベッドが存在して、ファミリーで揃って利用することが可能です。しかし、子どもが成長しても、川の字になってベッドで寝ることはさすがに難しいと思われます。この際、大きな1台仕様のベッドの存在が問題となります。

つまり、子どもと一緒に寝るという目的が終了した場合、大きな1台の大きなベッドは、邪魔になってしまうのです。

従って、予め、川の字で寝ることがなくなるということを計画的に盛り込んだベッドの選定が重要となります。

子どもが成長した際に、個々のベッドとして利用することが可能なように、シングルベッドを2台並べて使うという方法がおすすめです。

シングルベッドの幅は約102 cmとなります。そのため、2台並べたときは約204 cmとなります。これならば、親子3人で寝たとしても充分な幅となります。

▪隙間がある際の対応▪

ベッドと2台並べた際の問題として考えられるのが、2つのマットレスの間に凹みが生じる可能性があることです。

親子3人で寝る場合、子どもが間になることが多いと思われます。これでは、隙間がある場合、丁度、その上になってしまうことになります。

従って、何かしらの対策が求められます。

一番確実な対応としては、ベッドフレームは2つであっても、用いるマットレスは1つとすることです。キングサイズのマットレスであれば約190 cmとなっているので、シングルベッドを2つ並べた際のマットレスとして利用することが可能です。隙間のあきようがないので、凹みに体がはまることはありません。

しかし、将来的に、個別のベッドとして使用する場合、マットレスは分割することはできません。そのため、改めてマットレスを購入する必要があります。もっとも、このときには、マットレスのスプリングも劣化している可能性があるので、買い換え時期としては適しているとも考えられます。

また、ベッドを分ける際に、マットレスも分けて使うことができる方法として、隙間パッドという製品を用いるものがあります。これは、T字型の長いもので、マットレスの隙間にはめ込んで、凹みを解消するというものです。ウレタンなどの柔らかな素材で造られているので、その上に載ったとしても、堅くて痛いということはありません。