寝心地が気になるソファーベッドは改善できないものか
■寝心地が気になるソファーベッドは改善できないものか■
■お悩み確認■
折角買ったソファーベッドの寝心地がちょっと満足できないかもしれない、というお悩みを持った方がいらっしゃるようですので、その悩みを解消したいと思います。
■目次
・狭い部屋の省スペース化
・ソファーベッドという変形家具
・ソファーベッドの仕様
・リクライニング式の寝心地の改善
・カウチタイプの寝心地の改善
・三つ折り式の寝心地の改善
・通気性の問題改善
・覚醒させる色から鎮静させる色へ
・こまめな掃除が衛生上、有効
・座面のへたりの改善
・まとめ
■狭い部屋の省スペース化
周りを見渡せば自ずと理解されますが、西洋化のライフスタイルが日本でも浸透してきています。つまり、畳の代わりにフローリングが一般化しており、その上でイス、ソファー、テーブル、ベッド、西洋タンスなどの家具を使う生活が営まれています。
時代の変化にあらがうことなく、この変化を受け入れて、このライフスタイルのもと、快適な暮らしをすることが賢明であると考えられます。
しかしながら、日本は大陸ではなく、島国という地形であるため、国土の面積はとても限られています。そして、急峻な山が多く、平地であるところがあまり多くはありません。
そのため、日本の住宅は、首都圏や近畿圏のような人口密度の高い都市部において、延べ床面積が、郊外や地方と比較すると狭くなっている傾向があります。
それに従い、住宅を構成する各部屋の面積も狭くなっています。これは、アパートやマンションのような集合住宅では特に顕著で、ワンルームという究極の部屋も存在します。
従って、このような狭小の部屋に家具をたくさん置いて使おうとすると、物理的に窮屈になってしまい、快適な生活を送るのに支障を来してしまいます。
そこで、狭い部屋をいかにしてスペース利用するかを積極的に心掛けるかが重要となります。
■ソファーベッドという変形家具
狭い部屋を広く使うことには幾つか方法があります。それは、視覚的に広く見せたり、物理的に空間を最小限に利用したりというものです。
その後者による方法として、ソファーベッドという家具を用いることが挙げられます。
ソファーも、ベッドも家具としては好んで使われる部類に入るもので、多くの家庭で普及しています。
ワンルームに住むのは単身者が多くなっていますが、ソファーとベッドはやはり使いたいアイテムになります。
しかし、ワンルームのような狭小の部屋では、これら2つの家具を一緒に置いて使用することは、とても無理がある行為です。部屋には寝に帰るだけという人でも、これでは気が滅入ってしまいます。
そこで、ソファーベッドが活躍することになります。
この商品は、その名が示すように、ソファーとベッドが一緒になったものです。一体化というよりも、混在化という表現が正しいと思われます。
つまり、ソファーという形態とベッドという形態が同時に存在するのではなく、相互に入れ替わるという家具なのです。
これの意味するところは、本来ならば2つ分を占めるスペースが、実際には1つ分で済むということです。それ故、狭い部屋を有効活用することが可能となります。
■ソファーベッドの仕様
若者を中心として人気となっているソファーベッドですが、幅広い好みに添うべく、その仕様にはさまざまなものがあります。
まず、ソファーベッドとして重要なソファーとベッドの互変様式には、リクライニング式、カウチタイプ、三つ折り式が主要なものとして採用されています。
簡単にそれぞれの様式を述べます。
リクライニング式は通常のいわゆるリクライニングで、背もたれを段階的に後ろに倒すことができるものです。そして、最も後方に倒した状態がベッドとして使用することができる形態です。
次ぎに、カウチタイプですが、足を伸ばして座ることができるソファーから、ベッドに変形する様式です。その機構は、折り畳まれた座面を前方に広げるとともに、リクライニングの背もたれを後ろに倒すことで、ベッドになります。また、別の仕組みとして、収められている座面を引き出して、ベッドの大きさにするというものもあります。
それから、三つ折り式は、既にカウチタイプとして説明したタイプで、座面が2つに折り畳まれて、背もたれがリクライニングとなっているもので、まさに三つ折りという仕様です。座面を前に展開して背もたれを倒すことでベッドになります。
これ以外にも、素材、カラー、デザインなど、実に多くのバリエーションが用意されているので、多様な価値観と合致するのです。
しかし、ソファーとベッドが互いに変換するという複雑な仕組みを備えているため、使い勝手という点で、不充分なところが、単独のソファー、ないしは、ベッドに比べて潜在しているあることも有り得ることです。
■リクライニング式の寝心地の改善
ソファーベッドの中で、2人掛け、ないしは、3人掛け用のソファーとして座るときに使い、寝るときに背もたれをリクライニングさせてベッドとするものがあります。
この際、背もたれと座面の間に、隙間や凹みが存在する可能性があります。こういう場合、寝心地がよくないことがあります。
その対処法としては、ベッドの上面が広いので、マットレスを載せることでソファーベッドの凸凹を解消することが挙げられます。
マットレスといっても、スプリングやコイルが内蔵されている本格的なものではなく、低反発マットレス、または、高反発マットレスが適しています。
低反発マットレスとは、体の重みによって密着して沈み込むように包まれるものです。柔らかくて、体の特異的な部分だけにマットレスからの抗力を受けません。そのため、体に負担が掛からないので、とてもリラックスすることができます。
高反発マットレスとは、やや堅めのもので、重みのある腰の部分だけが落ち込むような体勢にならないため、腰痛でお悩みの方には適しています。
自分に合ったマットレスをお選びいただくことで、気になって仕方なかった寝心地が劇的に変わります。
■カウチタイプの寝心地の改善
ソファーベッドのカウチタイプには、幾つかの仕様があります。
ソファー状態で使っているときには収納されていたり、別の場所にあったりする座面を引き出したり、移動させたりして、更に、背もたれを倒して、ベッドの上面を確保する方式のものでは、やはり、各パーツの間に隙間や凹みが生じてしまうことが起こります。
この場合も、上述のリクライニング式のように、低反発マットレス、または、高反発マットレスを上に敷いて寝るという対処法が有効です。
また、座面が折り畳まれていて、ソファー、カウチソファー、ベッドと段階的に変形していくものは、各パーツが一体化しているので、幾分、パーツ間の隙間や凹みの問題は限定的であると考えられます。
そして、どうしても、この隙間や凹みが気になって仕方がないのであれば、低反発マットレス、または、高反発マットレスの助けを借りることになります。
■三つ折り式の寝心地の改善
三つ折り式は、構造上の特徴からカウチタイプの中の座面が折り畳むことができる仕様の範疇に入ります。
各パーツが独立しているのではなく、繋がっている仕様のものが多くなっています。それに伴い、構成するパーツ間の不連続はあまりないと思われます。
従って、あまり気になることもないと思われますが、各パーツの繋ぎ目にできる隙間や凹みなどを解消するために、低反発マットレス、または、高反発マットレスをベッドの上に敷くことが上策となります。
■通気性の問題改善
革製の素材、とりわけ、合成皮革が表面に使われているソファーベッドは、通気性がよくないために、ヒトが寝ている間にかく汗によって皮膚と表面がべっとりと貼り合わされた様な感じで密着することがあります。
これはとても不快に感じるものです。
そのため、何とか対処したいと思うのも必然です。とはいうものの、表面を剥ぐわけにもいかないので、湿気を吸収するという手段を取らざるを得ません。
汗による湿気を吸い取るためのものとして、除湿シート、または、除湿シーツを用いるのが有効です。この際、直に除湿シートや除湿シーツの上に寝るのではなく、マットレスやシーツをその上に敷いて寝ることが好ましいです。
また、通気性のよいファブリックが表面に使われている場合でも、今度は中に湿気が籠もってカビが生えてしまうリスクがあります。更には、布が皮脂で汚れてしまうことで不衛生となります。
この場合も、除湿シート、または、除湿シーツを使うのがよいと考えられます。
このように、ソファーベッドの湿気に関しては、除湿シート、または、除湿シーツに頼るのが賢明です。
■覚醒させる色から鎮静させる色へ
寝心地には、心理的な要素も影響しています。つまり、ソファーベッドに使われているカラーも重要となります。
仮に、興奮を引き起こす赤のような色のソファーベッドを使っていて、なかなか寝付かれないというのであれば、色を変えてみることで安眠効果が得られるかもしれません。
しかしながら、合成皮革であれば、色の染め直しも比較的容易にできますが、ファブリックや本革となるとそう簡単ではないと思われます。
そこで、布やベッドカバーでベッドを覆うことで、状況を改善することができます。素材に関わらず、この方法は導入することが可能です。
また、布やベッドカバーは汚れたら交換したり、洗ったりすることできるので、案外、衛生的な環境が保たれます。
■こまめな掃除が衛生上、有効
ソファーベッドの寝心地をよくするためには、きれいな状態を維持することが大事です。ほこりやごみで汚れていると、やはり衛生的に問題があります。
こまめに掃除を心掛けて、ほこりやごみを除去することで、快適な眠りを獲得することができます。
掃除の方法は、掃除でほこりやごみを吸い取ることが簡単です。
また、合成皮革や本革で表面ができているものは、乾いた布で乾拭きすることで汚れが落とされます。
ファブリックでできたものは、風が当たるようにして湿気を飛ばしてあげることが大切です。また、汗の臭いが気になるようであれば、消臭スプレーが効果的です。
■座面のへたりの改善
ソファーベッドは、起きているときはソファーとして使われ、寝ているときはベッドとして使われるように、長時間、その上に荷重が掛かっています。
その結果、座面のクッション性が劣化してへたりが生じる可能性があるかもしれません。そうなると、寝心地にも影響を与えることにもなりかねません。
このへたりを改善するのは意外と厄介と言えます。というのも、へたったバネやスプリングを見れば分かるように、弾性を回復する有効な術というものは交換することになるからです。
丁度、使っているソファーベッドと同じサイズの座面クッションがあれば、自分で交換することができます。しかし、なかなか都合良く同じようなものが見付かるとは思われません。
また、自分でうまく交換できるかも不安です。
そこで、修理に出すということも候補に挙がりますが、修理費も結構するのではないかと思われます。
こうなると、新しいものを買い替えるという選択肢も有力になっています。ソファーベッドがへたるまで使い倒しているので、充分に投資額は回収しているはずです。
人生のステップアップによって、生活環境が変わることで、ソファーベッドではなく、ソファーとベッドをそれぞれ使うことができるようになるということは、建設的な戦略と捉えられます。
■まとめ
以上より、使っているソファーベッドの寝心地が気になってあまりよく寝られないという悩みを解決する手段には、原因によって対応が異なってきます。
各パーツ間の隙間や凹凸が寝心地の悪さの原因である場合、これをなくすために低反発マットレスや高反発マットレスを上に敷くということが有効です。
寝ている間にかく汗に起因する湿気や水分が原因である場合、これを吸い取るために除湿シートや除湿シーツを敷くことが賢明です。
ソファーベッドのカラーを隠すために、布やベッドカバーを覆うことも一手段となります。これは、マットレスや除湿シーツを覆い隠すのにも適しています。
それから、長期間使うことでソファーベッドの座面にへたりが生じた場合、座面クッションを交換するか、新しいソファーベッドに買い替えることになります。
それでは、ソファーベッドの気になる寝心地を改善して、快適な睡眠ライフをお楽しみください。
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