シングルベッドを2台並べる際の4つの注意点

■シングルベッドを2台並べる際の4つの注意点■

▪寝室があまり広くない日本の住宅事情▪

日本の住宅は、平らで頑丈な土地が少ないことによる宅地の確保難のため、個々の家の延べ床面積が狭くなっています。

それに伴い、人生の3分の1という途方もなく長い時間を費やすことになる寝室の大きさも、あまり広いとは言えません。快適な睡眠を得るためには、狭い部屋を有効に利用する対策が必要になってきます。

このような狭小な寝室に、大型家具の代表とも言うべきベッドを置くと、それで部屋がいっぱいになってしまいます。

しかも、1人暮らしではなく、2人以上で暮らすとなると、更に事態は深刻なものとなります。従って、何かしらの対策、しかも、長期的な展望での計画が求められることになります。

 

▪長期的な展望に基づくシングルベッド2台活用▪

2人暮らしでよく購入されるベッドのサイズとしてダブルやセミダブルがあります。しかし、このような大きな1つのベッドでは支障をきたすことがないとも考えられません。例えば、子どもが生まれた場合、部屋の模様替えをしたい場合、引っ越してもう少し大きめの家に住む場合、1体型の大きなベッドはかさばって扱いに困ることがあります。

そこで、1台のベッドではなく、分離が容易な2台のベッドを用いるという方法がおすすめとなります。

 

▪寝室にシングルベッドを2台置くスペース的な問題▪

平均的な寝室の広さと言われているのが6畳間です。狭いような印象を受けますが、案外、広いものです。通常サイズのシングルベッドを2台置いても、まだ余裕があります。

しかし、若干の窮屈感を感じるかもしれませんが、シングルベッドを2つ置いたとしても、歩くことの不具合はありません。つまり、日常生活を送るのに不便はありません。

 

▪並べると間に隙間があく可能性▪

ベッドを並べて置いた際には、マットレスの間に隙間が生じてしまいます。本来、シングルベッドは1人で寝るものですから、それぞれのベッドで寝ればよいことですから、問題ないと言えばありません。

しかしながら、並べて置いてあるとその隙間が気になってしまうものです。

そこで、この隙間を解消するためのアイテムとして、T字型の隙間パッドという製品があります。これをはめ込めば、隙間はなくなります。この上に、キングやクリーンという大きめのシーツを2台のベッド全体に覆い込めば、見た目にも隙間があったことが分かりません。

 

大きめのシーツがあるということは、それと同じサイズのマットレスもあることになります。これを使えば、隙間そのものが存在することがなくなります。

しかしながら、ベッドはフレームを2つ買って、マットレスは1つなることから、模様替えの際に自由度が低下します。

つまり、並べるのではなく、個々のベッドとして使う場合、改めてマットレスを購入する必要が発生します。これでは、本体の目的とは微妙に違ってくることになります。従って、環境を配慮するのであれば、マットレスは個別に購入したいものです。

 

▪狭い部屋に置く場合の事故対策▪

日本の家屋が狭いことに伴い、寝室も狭くなります。そのため、ここにシングルベッドを2台並べて置くと、圧迫感や狭小感があることは否めません。

そこで、何かしらの工夫をすることで空間を効率的に使うことがおすすめです。

それを可能とする製品として、ベッドの床板下が引き出しとなっている、いわゆる、収納ベッドのシングルベッドを利用する方法が挙げられます。これならば、ベッドと収納家具が一体となっているため、省スペース化を図ることが充分できます。

その結果、部屋に漂う圧迫感を解消することに繋がります。これで、無駄なストレスがなくなり、快適な睡眠を享受することになるのです。

 

こうして創出した空間に、タンスなどの背の高い家具を置く場合、これが倒れてくることを想定しておかなければいけません。万が一、ベッドに寝ている体の上に倒れてくると大怪我をすることになります。

従って、家具が転倒することのないように固定する必要があります。もしくは、狭い寝室ですので、背の高い家具を置かないという選択も賢明ではないでしょうか。

 

▪マットレスを長持ちさせるおすすめの方法▪

シングルベッドを2台用いる際、マットレスを1つ使うにせよ、2つ使うにせよ、マットレスを長持ちさせるにはちょっとしたコツがあります。

それは、マットレスのローテーションと呼ばれるものです。マットレスをずっと使い続けていると、体の重みが常に掛かる部分だけ凹んでしまうことになります。

そこで、裏表、上下を時々入れ替えて、満遍なく重さが掛かるようにすることで、特定の箇所だけ沈んだ状態になることを避けることができます。この作業中、ついでに掃除をすることも大切です。

 

▪まとめ▪

以上より、シングルベッドを2つ並べる際の注意点として、狭い部屋での使用となるため、それなりの場所を占拠すること、並べた際に隙間が生じてしまうことがあること、震災などを考慮して寝室の配置とすること、マットレスを長持ちさせる秘訣のあることが挙げられます。

いずれにしても、引き出しのある仕様のベッド、隙間を埋めるものなど、工夫次第で快適な睡眠環境を整えることが可能です。

それでは、シングルベッドを2台並べて置いて、快適な毎日をお過ごしください。


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