カルトナージュの養生箱
カルトナージュとは、厚紙に布を貼って製作する箱のことです。
フランスの伝統的な厚紙工芸です。
これは、茶の湯の道具を仕舞うのにも使うことができます。
そして、自分で製作することで、所持する道具にフィットした箱を設えることができるだけではなく、貼る布によって桐箱などとは違った趣を出すことが可能です。
仕覆のための養生紙製道具箱を以前に造りましたが、これを入れるものとしてカルトナージュの箱を製作することにしました。
寸法は、仕覆が2つ入る大きさにしました。
まずは、5 mmの厚紙を所定の大きさに切り出して、ボンドで留めて箱の形状とパーツを作ります。
水で薄めたボンドを用いて、厚紙の表面に布を貼っていきます。
布には、着物を解いたものを使っています。
そして、各パーツを組み立てて完成です。
茶の湯を嗜んでいるため、紐を掛けられるようにしようというアイデアが浮かび、U字の紐を通すものを底に4箇所付けました。
初めて造ったにしては、意外と出来がよいものができたので、造ること自体はそれほど難しくないと考えられます。
仕覆が2つ入る大きさであるため、造ってみて、これは茶通箱のようにして点前に使えるのではないかと思いました。
それでは、皆様もカルトナージュの箱を造って、自分の道具を仕舞ってみてはいかがでしょうか。